人類1万年の悪夢を打ち破る 真実
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しまいます。いつまでたっても取れたてそのままに新鮮で、ただため込んでおくだけで勝手にどんどん増えていく米や麦など絶対にあるはずがないのです。米や麦をむりやりに作り出してしまったのです。幸せが努力や苦労などいっさいしなくてもひとりでにふくらんでゆくなどという、とんでもない悪魔的システムが発明されたのです。そして、人類の心を永久的に魅惑し続けることになったのです。利息などという途方もなく不自然なものを発明したばっかりに、「エゴ」がひとり歩きをし始めてしまったのです。止めどもなく転げ落ちてきてしまったのです。まるで、鼻先にニンジンをぶら下げられて営々として石うすを引き続けるかわいそうなロバそっくりにです。しかしどこまでも強欲な「エゴ」は、そんな絶対に存在しない不自然この上もないそれが「利息」です。「利息」の発明は、幸せの魅力を飛躍的に増大させました。こうして人類は、際限なくおいでおいでをする幻の幸せを追って、破滅への急坂を第六章 経済の真実   147

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