人類1万年の悪夢を打ち破る 真実
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のほんのちょっとした必需品すら、「お金」に頼らなければ入手できません。まさしく、「お金」に命の首根っこを押さえられているのです。完全に奪い取られてしまっています。ため」という絶対的意味をすっかり失ってしまったのです。その上最近では、たとえ虚構とはいえ人類が営々として築きあげてきた優劣競争の枠さえ超えて、人間の手が全く届かないぼうぼうたる未知の領域へ飛び出していこうとさえしています。のですが、近年コンピューターの発明がそれに拍車をかけてしまったのです。経済活動を、コンピューターはボタン操作ひとつで瞬時にこなしてしまいます。経済また現代社会は、経済の「発展」にともなって過度に分業が進んでいます。衣食住このように現代人類は、「お金」に身も心もがんじがらめにされて人生の主導権を今日の経済は、もはや当初の米や麦などとは全く何の関係もありません。「生きる「お金」が、米や麦はおろか人間そのものとの関係さえ断ち切って、猛烈な勢いでこれまでなら、多くの人間が関与して長い年月をかけて営まれてきたはずの複雑な第六章 経済の真実自己肥大していっているのです。その本質的原因は、もちろん「利息の発明」にある     153

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