利益を得るなどというめんどうなことをせず、「お金」そのものを売買して利益を得ようとする途方もなく巨大な「エゴ」が、経済を乗っ取ってしまうのです。虚構経済による実体経済の飲み込みが起こるのです。ける虚構経済が、どこまで行ってもあくまでも有限のものでしかない実体経済を、あっという間に追い越し比較不可能なほど大きく引き離してしまうのです。完全に弱肉強食の世界なのです。そこには、小よく大を制するという実体経済の持つおもしろ味です。虚構経済は、急激にか占化されただひとつの超巨大資本に独占されてしまうという恐ろしい宿命を持つものなのです。虚構経済の暴走を野放しにし続けるならば、世界は、たったひとにぎりの超巨大資本家グループに支配されてしまいかねないのです。そしていよいよ、経済競争が最終局面を迎えます。物やサービスを生産し売買して現実から完全に切り離され、コンピューターの中でいくらでも無制限に拡大してゆまた虚構経済はその性質上、非情なる資本の論理に完ぺきに支配されます。それは千差万別である人間を相手にするがゆえの不確実性ーー が全くないの160
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