人類1万年の悪夢を打ち破る 真実
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価値観に基づいて心が決定するべき事柄なのです。いえ正確には、体が感知した外部情報を心が「快・不快」に分類するのです。体は単なる感知器に過ぎないのです。感知器の役目は、刺激の有無と大小の測定だけです。価値の有無など体に分かろうはずがありません。主役は、あくまでも心でなければならないのです。は、もちろん体が感じ取ります。暑さ寒さを感知するのは心ではなく体なのです。しかし、その気温が「快」か「不快」かを判定するのはあくまでも心なのです。「快・不快」の判断材料を持っているのは、体ではなく心だからです。持ち方ひとつで相当コントロール可能なのです。「心頭を滅却すれば火もまた涼し」は、少々オーバーだとしてもです。なのです。それらは、ただ単に肉体的な刺激を回避しようとしているだけなのです。当然でしょう。「快・不快」の判定は、純然たる価値判断です。それは、何らかの実例をあげてさらに分かりやすく説明しましょう。例えば気温です。気温そのものそうです。人間にとっての快適な気温というのは決して一定ではないのです。心の話をもとにもどします。要するに、「快楽」や「安楽」を追求するのはナンセンス第三章 衣食住の真実    67

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